「20世紀少年」簡単な?あらすじ

1997年、主人公ケンヂはかつてプロを目指したミュージシャンだったが、成功せず今は実家の酒屋を継ぎ、コンビニに改装して、毎日四苦八苦していた。背中にはどういうわけか、姉がおきざりにしていった、姉の娘カンナを背負っていた。近所には、小学校時代からの友人、マルオが住んでいる。

二人はかつて小学校時代、近所の原っぱで「秘密基地」を作り、同級生のヨシツネ、オッチョらとマンガ、ラジオ、色々持ち込み、毎日いろんな空想にふけっていた。ケンヂ達は自分たちの、シンボルマークを作り、世界征服とか、巨大ロボットとかの取り留めない空想を、ふざけて「よげんの書」と称し、スケッチブックに書き込むのだった。
「秘密基地」仲間は次第に増え、モンちゃん、ユキジ、ドンキーその他数人が加わった。やがて、原っぱもボーリング場になり「秘密基地」はつぶされた。ケンヂ達は、「秘密基地」解散式を行い、思い出の品々をタイムカプセルにして、地中に埋めたのだった。やがてそれも時がたつにしたがって忘れていった・・・

平凡な日常を送っていたケンヂの周りで、変事が起こり始めた。取引先の大学教授一家の失踪、奇妙な殺人ウイルスの発生・・・

そのころ奇妙な教団が勢力をのばしつつあった。「ともだち」と名乗るその教祖は、その独自の宇宙観で信者を増やしつつあったのである。なんとそのシンボルマークは、かつてケンヂ達が、作ったマークと同じマークだった。

「ともだち」の正体に迫った刑事がいた。しかし、部下の裏切りに会い、ウイルスで殺された。
「ともだち」言う所の「絶交」である。他にも邪魔な人間は次々に「絶交」されてゆく。

やがて、かつての秘密基地仲間、ドンキーが謎の死を遂げる。そしてケンヂは気づくのである。あの、シンボルマークを掲げて誰かが、何かをたくらんでいる。「ともだち」とは、あの頃のクラスメートの誰かなのか・・・

そして、世界ではケンヂがふざけて作った「よげんの書」どおりの事件が起こる。そうなのだ、かつてケンヂはウイルスで世界が滅亡する空想をした。

まさに、そのとおりの事が起こる。大阪、東京、ロンドン、パリ、ニューヨーク、ウイルス過は広がってゆく。そしてケンヂの「よげんの書」どおり、羽田空港が爆破される。

ケンヂ自身の身にも危険が迫る。なぜかカンナを奪おうとして、「ともだち」の手先がやってきたのだ。焼き討ちに会うコンビニ。路頭に迷うケンヂ。

しかし、ケンヂはかつての秘密基地仲間を集め、戦う決意をする。「よげんの書」どおりならば、「2000年のおおみそか、巨大ロボットが現れ、世界は滅亡する。」なんとしても、それは阻止しなければならない・・・

しかし、ケンヂ達は「ともだち」の策略にはまり、反対に世界滅亡をたくらんだテロリストにされる。果たして、本当に現れた巨大ロボットに爆弾を抱え、立ち向かうケンヂ。同時に「ともだち」がその正体をあらわす。「お、おまえだったのか・・・」叫んだ時、大爆発が起こった。


2014年、「血のおおみそか」から世界を救ったとして英雄となった「ともだち」は、日本を支配していた。しかし彼の野望は終わらない。彼は「世界大統領」になるつもりなのだ。

しかし、新宿の片隅にはかつてのケンヂの遺志をついだ、成長したカンナの姿があった・・・


といった感じで、なかなかあらすじというのは、難しいですね。このあと、ストーリーはますます、とんでもなく展開し「ともだち」は「世界大統領」になってしまいます。しかし、同時に死んだと思われていた、ケンヂらしき人物も登場します。

今週より連載が再開され、ますます楽しみな「20世紀少年」。みなさんも、あの謎はああでもない、こうでもない、と語ってみませんか?